高齢者の薬の飲みすぎや飲み忘れを防ぐ服薬支援装置を発売
2014年10月02日
クラリオン株式会社(取締役社長兼COO:川本 英利 / 以下、クラリオン)とセントケア・ホールディング株式会社(代表取締役社長:森猛 / 以下、セントケア)が設立した、介護ロボットの企画・販売会社「ケアボット株式会社(代表取締役社長:本谷春洋 / 以下、ケアボット) 」は、クラリオンとセントケアが共同開発した高齢者向けの服薬支援装置「服薬支援ロボ」を、平成27年2月から調剤薬局と介護施設向けに発売します。
ケアボット取扱製品第一弾となる「服薬支援ロボ」は、クラリオンのカーエレクトロニクスで培ったCD・DVDメカニズム技術、HMI技術、ノイズ対策技術などを活用し、設定した時間になると音声案内と画面表示で服薬を告知することで、高齢者や介護を必要とする人の薬の過剰摂取や飲み忘れ、飲み間違い、誤薬防止を行う介護ロボットです。
薬の取り出し操作は、音声と画面のガイドに従い取り出しボタンを押すことで、装置内部に収納した薬入りピルケースが前面の取り出し口から送り出される簡単操作です。ひとつのピルケースには一回分の薬を入れる事ができ、ピルケース専用カセットに一週間分を収納できます。また、服薬時間設定は朝、昼、夜、寝る前など最大4パターンのユーザーの服薬スタイルに合わせた時刻設定が可能です。利用者の服薬状況把握のため、服薬履歴を記憶し必要に応じて表示する事ができる服薬履歴メモリー機能も装備します。製品サイズは、様々な設置場所を想定し270mm(W)×329mm(D)×314mm(H)、フォルムも安心感を与える柔らかな印象のデザインとしています。
ケアボットは今後も、高齢者など介護を必要とする人の安全性と、家族や介護職員などの介護者の利便性向上を目的とする介護ロボットの企画・販売に取り組みます。
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服薬支援ロボの導入効果
高齢者は1回に飲む薬の種類や量が増える傾向にあり、複数の医療機関から重複して処方された薬が残ってしまうという状況が、服薬管理の大きな課題のひとつとなっています。当該製品の使用により、残薬量を減らすとともに、特に一人暮らし高齢者の服薬の安全と安心を守り、自立支援に寄与します。
一般社団法人全国介護者支援協議会の『お薬と健康に関する意識調査』(*)では、家族等、在宅介護を行っている介護者の約4割が、要介護者に薬をきちんと飲ませることに負担を感じているという結果が出ています。当該製品を利用することで、在宅での服薬介助の負担軽減効果が期待できます。
*2012年9月・在宅介護を行っている男女200名に訪問アンケート調査を実施
サービス付き高齢者向け住宅、有料老人ホーム、グループホームなどの介護施設に当該製品を導入することで、利用者の服薬管理を行う際の介護職員の負担を軽減するため、慢性的な人材不足を補うことができます。
服薬支援ロボの特長
仕様一覧
商品名 | 服薬支援ロボ |
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画面サイズ | 6.2型ワイドタイプ |
画面解像度 | 800×480×3 (RGB) |
スピーカー最大出力 | 2W |
スピーカー口径 | 57mm |
電源電圧 | AC100V |
消費電流 | 0.15A(TYP) |
定格周波数 | 50/60Hz |
外形寸法 | 270㎜(W)×329㎜(D)×314㎜(H) |
本体質量 | 9.0Kg |
ケアボット株式会社の概要
設立年月日 | 平成26年10月2日 |
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資本金 | 5,000万円(セントケア66.6%、クラリオン33.4%) |
本社所在地 | 東京都中央区京橋2-8-7 読売中公ビル |
代表者 | 代表取締役社長 本谷 春洋 |
事業内容 | 介護ロボットの企画・販売 |