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Clarion Full Digital Sound セミナー&デモカー試聴会 in サウンドステーション・クァンタム

去る5月15日(日)に「サウンドステーション・クァンタム」(茨城県守谷市)で開催された「Clarion Full Digital Sound セミナー&デモカー試聴会」の模様を、カーAV評論家 会田肇氏によるレポートでお届けします。

茨城県・守谷市にあるカーオーディオ・プロショップの「サウンドステーション・クァンタム」で、クラリオン技術者によるFull Digital Sound製品セミナーとデモカー試聴会を開催。会場には関東近郊から15名ほどの熱心なファンが訪れ、まだ体験したことがない未知のサウンドに触れ合った。

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セミナーではまずクラリオン市販営業本部の武田友宏氏がFull Digital Soundについて具体的な解説を行い、その後、技術開発本部の武藤 慧(あきら)氏がコントロール用アプリ「Z-tune」についてのポイントを解説した。

武田氏はFull Digital Soundについて、「スピーカーまでフルデジタルで行うのでまったく劣化がない上に、重いアンプを必要としないのでシステム自体が軽量で省エネにも大きく貢献する。今後5年は他社がついて来られない画期的技術」と説明。2012年に登場した第一号モデルからの進化点や専用LSIの開発に至るまでの経緯などについても説明を行ったほか、フルデジタルで音が出る仕組みについても解説図を使いながらわかりやすく解説した。

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武藤氏はスマートフォン用アプリ「Z-tune」を使い、「Cross Over」「Time Alignment」「Equalizer」などの操作が直感的にできる便利さを実演を交えて紹介。機能としてL/R独立で31バンドの調整ができるイコライザーを備えていること、チューニングしたパラメータは最大で4つまで保存できることなど、高度なチューニングを誰でも簡単に設定できるスタイルにしたことなども説明した。

質疑応答に入ると、来場者からはフルデジタルで音が出る不思議さに質問が集中。特に6分割されてスピーカー入力されたデジタル信号がその組み合わせで音のレベルが変化する理由に話が及ぶと、「クァンタム」代表の土屋和之氏が取り付ける立場で解説。デジタル伝送ならではの発想の転換が必要であることが来場者共通の認識となったようだ。熱い議論は続き、予定時間を大幅にオーバーしてセミナーは修了した。

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その後、デモカーへ移動して配られた整理券の順番で試聴を開始。各試聴時間は15分前後。クラリオンが用意した規定の音楽を聴いた後、それぞれが持参した音源を使っての試聴へと移った。試聴した感想はほぼ全員から「価格以上の素晴らしい音」という率直な感想が得られた。クラリオンは、今後全国各地で同様のイベントを開始していく予定にしている。

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サウンドステーション・クァンタム

〒302-0128 茨城県守谷市けやき台3-12-7 TEL:0297-45-0099

営業時間:10:00~20:00

定休日:毎週水曜日、第2木曜日

http://www.canon-net.com/

photo Aida Hajime

文:会田肇

カーAV評論家

1956年茨城県生まれ。自動車雑誌編集者を経てカーナビゲーションやカーAV機器を中心とした取材活動を行う。ITS分野への関心も高く、最近ではADAS(先進運転支援システム)関連にも活動範囲は及ぶ。日本自動車ジャーナリスト協会会員。
全国各地のカーオーディオプロショップ等で試聴イベントを随時開催しています。フルデジタルサウンドの世界をぜひお近くの会場で体感してください。
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